シドニー浜の竹内文書・竹内文献に関するメモ帳
竹内巨麿が参籠中に授けられた神歌31首とその効果
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竹内巨麿が参籠中に授けられた神歌31首とその効果

[神歌31首]
神歌01すめるもの、けふりのことく、たなひきて、まつひさかたの、あめとなりにき
     清 物   烟 之 如   棚 引   先 久 方 之 天 成 来
神歌02ひさかたの、あめのまはしら、ゆきめくり、まくはひましつ、めをのふたかみ
     日 刺 方 天 神 柱   行 巡   婚 媾 坐 津 女 男 両 神
神歌03いものかみ、かむさりませる、みいかりに、うちきりたまふ、かくつちのかみ
     妹 神   神 退 坐   御 怒   打 斬 給   軻 遇 槌 神
神歌04あやまちを、のりあらためし、よことより、うみなしたまふ、おほやしまくに
     過 乎   言 改   吉 事 従   産 成 賜   大 八 洲 國
神歌05あれますや、うみみとのかみ、かせのかみ、こたまやますみ、ぬつちけのかみ
     生 哉   海 水 戸 神 風 神   木 神 山 祇 野 槌 食 神
神歌06なかつせに、うきしつみ、またかつきつつ、みみのけかれを、そそきたまひき
     中 瀬   浮 沈   又 潜 筒   身 体 穢   滌 給 畿
神歌07あまのはら、しほのやほあひ、あめのした、ことよさしたまふ、みはしらのみこ
     天 原   潮 八 百 會 天 下   事 依 給 布 三 柱 珍 子   
神歌08あまてらす、ひのおほかみの、みいのりに、かむあそひなす、やほよろつかみ
     天 照   日 大 神   御 祷   神 楽 為   八 百 萬 神
神歌09あなとふときし、かかみたまつるきこそ、かきりもあらぬ、くにのみたから
     阿 南 貴   鏡 玉 剱       限 母 有   國 之 神 寶 
神歌10きみあふき、みたみなてつつ、いかしほこ、なかとりもてる、くにそさかゆく
     君 仰   御 民 育   嚴 矛   中 取 持   國 曾 栄 行
神歌11あさことに、ひかけあふきて、いはやとを、ひきあけたまふ、かみのたちから
     朝 毎   日 影 仰   窟 戸   引 開 玉 布 神 之 手 力 
神歌12かしこきや、やまたのをろち、きりはふり、をよりえたまふ、つむかりのたち
     恐 也   八 岐 大 蛇 切 散   尾 後 得 都 牟 苅 大 刀
神歌13いかつちの、かみのまもりし、このかまは、とつくにまても、なりひひくなり
     雷     神 守     斯 釜   外 国     鳴 響
神歌14あたなせる、やそのかみたち、おひさけて、くにつくらせる、やちほこのかみ
     敵 城   八 十 神 等 追 放   國 造 良 為 八 千 矛 神
神歌15もろもろの、やまひをしをさめ、ましなひの、のりをもさため、たまふいさをし
     諸 々   病 癒 治   禁 厭   法 乎 毛 定 給 有 功
神歌16さきみたま、くしのみたまの、くしひにて、あめのしたをは、つくりましけり
     幸 魂 奇 之 魂 櫛 備 煮 天 天 之 下 乎 波 造 坐 来 
神歌17みこころを、すかのところに、みやつくり、みめもろともに、こもらせりけり
     御 心   清 地     宮 造   御 妻 諸 共 籠 芹 来
神歌18もろもろの、やそのこのたね、まきはてて、しけるのやまも、かみのいさをし
     諸 々   八 十 木 種 蒔 果   繁 野 山 母 神 之 功
神歌19おもひかね、かみのみことに、おもはしめて、よろつのことも、はかりたまひき
     思 兼   神 命     令 思 弖 萬 乃 事 毛 量 給 岐
神歌20ひのおほみかみ、たかきかみ、すめみまを、あまくたします、みはかりはしつ
     日 大 御 神 高 木 神 皇 孫   天 降 坐 御 議 波 為 津 
神歌21いはねきね、くさのかきはも、ことやめて、やすくになせる、たけふつのかみ
     石 根 樹 根 草 片 葉 禁     安 國 成   建 布 都 神  
神歌22みふねをは、あをふみかきに、うちなして、みまのみことに、くにわたしけり
     御 船   青 柴 垣   打 成   御 孫 命 仁 國 奉 来
神歌23あまつかみ、おほみかみもて、いつもなる、きつきのみやは、つくらせにけり
     天 神   大 神 以   出 雲 在 杵 築 宮 者 造 良 芹 来
神歌24やゑくもを、ちわきにちわき、たひけらく、あまくたります、すめみまのかみ
     八 重 雲 道 別 千 別 平     天 降 座   皇 孫 神
神歌25すめみまの、かみのみためと、いはさかに、ひもろきたてて、くたしまつりき
     皇 孫   神 為     盤 境 爾 神 籬 立   降 奉
神歌26やちまたに、まちをりたまひ、すめみまを、みちひきましし、かみのいさをし
     八 街   待 居 給   皇 孫   導 座 之   神 之 功 有
神歌27あさひさし、ゆうひひてらす、ところそと、みつのみあらか、つくらせりけり
     旭 刺   夕 日 日 照 地     瑞 之 御 舎 造 芹 来
神歌28わたつみの、かみのはかりし、つりはりは、しほのみちひる、たまもえしめつ
     綿 積   神 能 量   釣     母 潮 満 乾 玉 母 令 得
神歌29ひさかたの、かみのみほこの、したたりそ、をのれとこりて、しまとなりける
     瓢 葛   天 御 矛   瀝 曾   己 登 凝 弖 島 成 来
神歌30うらのあしの、ひとよにはらむ、ふたこころ、まことよりこそ、ほにはいてけり
     浦 蘆   一 夜 孕   貳 心   従 誠 社   穂 庭 出 来
神歌31かしはらの、みやにはつくに、しろしめす、すめらみことの、みよはよろつよ
     白 橿 原 宮 初 國   知 良   天 皇 乃   御 代 萬 代

[神歌の効果]
神歌01:其方の身は清々しくなり、如何なる禍も免かるること得べし。
神歌02:子孫長久し、且つ陰陽和合の歌なれば武術を行うに於ては欠くべからざるの名歌なり
    武術の達人たらんとせば常に此歌を忘るべからず。    
神歌03:立どころに蘇生す、其他病気火の災、熱病の類は此の神気にて平癒す、神気は電気の
    如きものなり。
神歌04:今まで犯した罪は消えて吉に向ふ、又家屋を新築し道路を開通する時には此の神歌を
    唱へて着手せば必ず成就すべし。
神歌05:如何なる山奥海河へ行きても災難なく、又如何なる物を食するも更に害なし。
神歌06:水行に就て水の害を受けず、且つ病気、災難、身の不浄を除き身体を強健ならしむる。
神歌07:生命の全きを保ち、備りたる身命は必らず満足にて終る、世の中には病気になりて
    より命乞ひなす者あり、是れは愚なる者なり、平素身体を大切にし信仰心を怠たらざ
    る者は必ず備えたる命は全うするを得るなり。
神歌08:又人の年祭り、開運立身の祭り等総て吉事の祭典に唱ふる此神歌を唱ふれば益々立身
    開運福徳を増進す。
神歌09:是は其家に悪魔外道の類が入らざる様に唱ふるもの、主人たるもの夫婦が手を八つ
    打ちて唱ふべし。
神歌10:此歌を唱えて天児屋根命の神様を祈念すれば知覚を明敏にし又山野に出でて、野宿な
    どをする事あるも、決して狐狸等に魅せらるることなしとの事。
神歌11:家の普請、地祭、小児の虫封じ其他不運を除きて開運を祈るに用ふる。
神歌12:狩猟も幸ひを得、又悪魔を撃退し、悪人を見現し、敵を破るに妙なり。
神歌13:鳴動式とは釜鳴りの祭事にして、其の鳴動の如何によりて吉凶を判断し、且つ諸願成
    就を祈る往昔吉備津彦命の始め給へし祭事なり、阿蘇姫とは祭事に興(あずか)りて仕ひ
    奉るの役目にして、性来月経のなき女子を採用す、其の祭事を行ふ時は真心を以て
    天御中主大御神、天照大御神、須佐男神、雷神を始めとし天神地祇を祈念し、神代文字
    を以て神秘の術を執行せば鳴動すべし、「然れども常人の家にて釜鳴りのすることある
    も、是れは凶事にして必ず一家に災禍ありとも知るべし、該事の時は左の神歌を唱ふべ
    し。」
神歌14:悪魔外道を除去する。
神歌15:病気災難を攘除する。
神歌16:之れ身体を養ひ智能を磨くに於て、此の神歌を唱ふれば霊験著し。
神歌17:此の歌唱へて神秘の伝授を行へば、乳の出でざる者に霊験あり。
神歌18:農工商に関係ある者が唱ふれば霊験著しい。
神歌19:智謀を増進し、諸人と和合し、軍学の上に於ても霊験あり。
神歌20:子孫繁栄諸願成就。
神歌21:青人草(国民、人民、民草の意)が病気、障り穢れ、悪魔外道に襲われ難義する者を助く
    る。
神歌22:婚姻に就ては其吉兆を祝せんには左の神歌を唱ふべし、必ず夫婦間の円満平和を保つを
    得べし。
神歌23:猛獣に出会したる時是を制服する。
神歌24:家を浄める。神歌を唱え八柱の神を家の八方に祀る。
神歌25:病災を攘除する。神歌を唱え八柱の神を家の八方に祀る。
神歌26:軍法武術の必勝を得るの神歌を授く。
神歌27:人は武術の達人となる程慢心は禁物なり、第一之を慎むべし、次には食べ物を注意すべ
    し、人は嫉妬に逢ふ事あり、之れ恐るべきものなり、其の結果は毒殺などに罹る実例
    少なからず、必ず注意せよ、貴殿は後日大に立身はするが人の嫉妬は免かれず、呉々も
    油断すべからず、其難関を通り過ぐれば竟にはこの神歌の如くになるぞよ。
神歌28:往古火須勢理命、火達理尊の兄弟の神あり、兄の神は邪にして弟の神は正なり、兄神は
    弟神を種々に苦しめたるも、竟には弟神に勝つ能はずして降伏せり、人は正道を守れば
    邪は遂に勝つ能はざるものぞ、左の神歌を鑑とせよ。
神歌29:天神地祇を祀らば諸願成就すべし之を記せよ。
神歌30:是れは婦人の産前産後長血、白血等には左の神歌を唱え、斯々の神秘を行はば病気平癒
    せん。
神歌31:家屋の新築、家移り、全ての祝事、政治の始等総て吉事に唱ふるの神歌あり、此神歌を
    唱へば悪魔外道を攘除し、敵を降伏せしめ幸福を招くべし。

〈『竹内巨麿伝』長峯波山著より〉


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